
MXR
M82 Bass Envelope Filter
ベースにファンキーでワウのようなサウンドを加えるエフェクター。ピッキングの強弱に反応してフィルター効果がかかり、有機的でグルーヴィーなサウンドを生み出します。
M82 Bass Envelope Filter のレビュー
MXR / M82 Bass Envelope Filter とは
MXR / M82 Bass Envelope Filter は、ベーシストが求める「ワウ」サウンドを、より洗練された形で実現するために開発されたエンベロープ・フィルター・ペダルです。楽器本来のダイナミクスに追従し、多彩なサウンドメイクを可能にします。
MXR / M82 Bass Envelope Filter の特徴
1. 優れたダイナミクスへの追従性
このペダルは、ピッキングの強弱やアタック感といったベースギターの持つダイナミクスにとても敏感に反応します。これにより、演奏者のニュアンスを正確にサウンドに反映させることができます。複雑なフレーズや繊細なタッチも、フィルターの変化として豊かに表現されるため、表現の幅が格段に広がります。
2. 2バンドEQによるサウンドメイキング
内蔵された2バンドEQ(BASS/TREBLE)は、フィルターサウンドのキャラクターを細かく調整するために搭載されています。BASSコントロールでは、フィルターのかかり具合のローエンドを調整し、より太く、よりエッジの効いたサウンドを作り出すことができます。TREBLEコントロールは、フィルターのピーク周波数やレスポンスを調整するのに役立ち、アタック感や「クワ」というサウンドのキャラクターをコントロールします。このEQにより、様々なジャンルや楽曲に合わせたフィルターサウンドをかんたんに作り出せます。
3. Qコントロールによるフィルターのキャラクター設定
Qコントロールは、フィルターのピークの鋭さ、すなわち「ワウ」サウンドのキャラクターを調整します。Q値を低く設定すると、より滑らかで耳当たりの良いワウサウンドが得られ、Q値を高く設定すると、よりアグレッシブで強調されたワウサウンドになります。この調整によって、グルーヴィーなファンクサウンドから、モダンなエレクトロニックサウンドまで、多様な表現に対応します。
4. DRY/EFFECTミックスコントロール
DRY/EFFECTミックスコントロールは、原音(DRY)とエフェクト音(EFFECT)の音量バランスを調整する機能です。これにより、フィルターサウンドに埋もれがちなベースのローエンドやアタック感を損なうことなく、エフェクトをかけることができます。原音を適度に混ぜることで、フィルターサウンドに厚みと芯が加わり、アンサンブルの中でも存在感を保ちながら、個性的なサウンドを創出します。
5.Preset/Manualモードの切り替え
M82には、あらかじめ設定されたサウンド(Preset)と、自分で調整したサウンド(Manual)を切り替えられる機能が搭載されています。Presetモードでは、MXRが厳選した実用的なフィルターサウンドをすぐに呼び出すことができます。Manualモードでは、EQやQコントロール、ミックスバランスなどを自由に設定し、自分だけのオリジナルサウンドを構築できます。この切り替え機能は、ライブパフォーマンスやレコーディングにおいて、迅速なサウンドチェンジを可能にします。
まとめ
MXR / M82 Bass Envelope Filter は、ベーシストが求めるファンキーで個性的なフィルターサウンドを、高い演奏性とサウンドメイクの柔軟性をもって提供するペダルです。その優れたダイナミクスへの追従性、直感的なEQとQコントロール、そしてDRY/EFFECTミックス機能は、サウンドメイキングの可能性を大きく広げます。様々な音楽制作の現場で、ベーシストの表現力を豊かにしてくれる、とてもおすすめのエフェクターです。