
Ibanez
FP-777
1980年代に発売された、ユニークなサウンドメイクが可能なアナログフランジャーエフェクター。複数のフランジングモードと、モジュレーションソースとしてLFOだけでなくエンベロープフォロワーも搭載しており、多彩な表現力を持ちます。
FP-777 のレビュー
Ibanez / FP-777 とは
Ibanez / FP-777 は、1980年代に発売された、ファズ、フランジャー、ディストーションという3つのエフェクトを1台に搭載した、ユニークなギターエフェクターです。その多機能性と独特なサウンドキャラクターから、発売当時から現在に至るまで、多くのギタリストに愛され続けています。
Ibanez / FP-777 の特徴
1. 3つのエフェクトを1台に集約
FP-777の最大の特徴は、ファズ、フランジャー、ディストーションの3つのエフェクトを1台でコントロールできる点です。それぞれのセクションが独立しており、単体で使用するだけでなく、組み合わせることで、より多彩なサウンドメイクができます。例えば、ファズの後にフランジャーをかけることで、サイケデリックでうねりのあるサウンドが得られ、ディストーションとファズを組み合わせれば、激しいノイズサウンドも表現できます。
2. 独特なフランジャーサウンド
FP-777に搭載されているフランジャーは、現代のフランジャーとは一線を画す、太くうねりのある独特なサウンドを持っています。特に、リユニオン・ブルース・トリオのギタリストである、トム・モーゼリー氏が愛用したことでも知られ、彼のサウンドを支える重要な要素の一つでした。このフランジャーは、単にコーラスのような揺らぎを与えるだけでなく、サウンドに厚みと個性を与えることができます。
3. ファズとディストーションの個性
ファズモードは、荒々しくも芯のあるサウンドが特徴です。ピッキングのニュアンスに敏感に反応し、ダイナミックな表現ができます。ディストーションモードは、ミッドレンジが強調された、パワフルでアグレッシブなサウンドが特徴です。ロックサウンドはもちろん、ブルースやジャズにも馴染む懐の深さを持っています。
4. 豊富なコントロールノブ
各エフェクトセクションには、それぞれ複数のコントロールノブが搭載されています。これにより、サウンドの細部までこだわり抜いた調整ができます。例えば、フランジャーにはレートやデプスだけでなく、フィー ドバックやミックスといったツマミがあり、エフェクトのかかり具合を緻密にコントロールすることが可能です。
5. ヴィンテージライクなサウンドデザイン
FP-777は、80年代に設計されたエフェクターであり、そのサウンドは現代のエフェクターとは異なる、独特のヴィンテージライクな響きを持っています。この独特の質感こそが、多くのミュージシャンを魅了する理由の一つと言えるでしょう。古き良き時代のサウンドを求めるプレイヤーにとって、FP-777はとても魅力的な選択肢となります。
まとめ
Ibanez / FP-777 は、3つの異なるエフェクトを1台に集約し、それぞれが個性的なサウンドを持つ、とてもユニークなギターエフェクターです。その多機能性と、他にはない独特なフランジャーサウンドは、サウンドに新たな彩りをもたらすことでしょう。ギターサウンドに深みと個性を加えたいと考えているプロフェッショナルなミュージシャンにとって、FP-777は非常におすすめできるエフェクターです。