
MXR
M109 Black
6バンドのグラフィックイコライザー。各周波数帯のブースト/カットをスライド式のフェーダーで調整でき、サウンドメイクの幅を広げます。ノイズが少なく、ギターサウンドのキャラクターを微調整するのに適しています。
M109 Black のレビュー
MXR / M109 Black とは
MXR / M109 Black は、ミニサイズの筐体に洗練された機能が凝縮された、アクティブ・パラメトリック・イコライザー・ペダルです。ギターサウンドの周波数帯域を細かく調整し、求める音色へと自在にコントロールできる点が特徴です。
MXR / M109 Black の特徴
1. 2バンド・パラメトリックEQ
このペダルの核となるのは、2つの独立したパラメトリックEQセクションです。それぞれに中心周波数(Freq)と、その周波数をどれだけブーストまたはカットするかを決定するレベル(Level)コントロールが搭載されています。これにより、ギターサウンドの特定の帯域をピンポイントで狙って調整することができます。例えば、ギターの「鳴り」を決定づける中音域を、よりクリアにしたり、逆に楽曲に合わせて太くしたりすることがかんたんにできます。
2. ワイドな周波数レンジ
各EQセクションは、ギターサウンドにとって重要な帯域をカバーする広い周波数レンジを持っています。これにより、低域のタイトさを調整したり、高域のきらめきを加えたりと、サウンドメイキングの自由度がとても高まります。複雑なギターリグの中でも、このペダル一つでサウンドの核となる部分をしっかりと作り込めます。
3. ミニサイズ・アルミ筐体
MXRならではの堅牢なアルミ筐体は、ツアーでの酷使にも耐えうる強度を持っています。さらに、そのコンパクトなサイズは、ペダルボードに組み込む際にスペースを節約できるという大きなメリットがあります。多くのエフェクターを所有するプロフェッショナルにとって、ボードの効率的なレイアウトはとても重要です。
4. ドライ・スルー・アウト
このペダルは、エフェクト音だけでなく、原音(ドライ信号)も同時に出力できる「ドライ・スルー・アウト」端子を備えています。これにより、EQで加工されたサウンドと原音を別々の経路でアンプやミキサーに送ることができ、より複雑でダイナミックなサウンドシステム構築を可能にします。例えば、ドライ信号をクリーンアンプへ、エフェクト音を歪み系アンプへと振り分けるといった使い方もできます。
5. アクティブ回路
アクティブ回路設計により、信号の劣化を抑えつつ、パワフルでクリアなサウンドを提供します。EQによる音作りで信号レベルが大きく変動しても、ノイズに邪魔されることなく、意図した通りのサウンドを得ることができます。
まとめ
MXR / M109 Black は、そのコンパクトなボディに、ギターサウンドを自在に操るための強力なツールを搭載したペダルです。細やかな周波数調整能力、堅牢な作り、そして柔軟な信号出力は、プロフェッショナルな音楽制作現場で求められるクオリティと実用性を兼ね備えています。サウンドメイクの精度を求めるギタリストにとって、とてもおすすめできるエフェクターです。