
Roland
AIRA System-1
古典的なアナログシンセサイザーのサウンドを忠実に再現するデジタルシンセサイザー。ACB(Analog Circuit Behavior)テクノロジーにより、往年の名機Roland Jupiter-8やSH-101などのサウンドをモデリングして出力できます。
AIRA System-1 のレビュー
Roland / AIRA System-1 とは
Roland / AIRA System-1 は、往年の名機であるローランドのヴィンテージシンセサイザーのサウンドを、現代のデジタル技術で忠実に再現したプラグインシンセサイザーです。往復のサウンドをモデリングし、そのサウンドをソフトウェアとしてPC上で扱えるようにした製品であり、AIRAシリーズのハードウェアシンセサイザー「SYSTEM-1」と連携させることもできます。
Roland / AIRA System-1 の特徴
1. 往年の名機サウンドの忠実な再現
Roland / AIRA System-1 は、ローランドが長年培ってきたACB (Analog Circuit Behavior) テクノロジーにより、SH-101やJUPITER-8、JUNO-106といった伝説的なヴィンテージシンセサイザーのサウンドを、その回路レベルから詳細にモデリングして再現しています。それぞれのシンセサイザーが持つ独特のキャラクターやニュアンスを、ソフトウェアでありながらも驚くほど忠実に再現している点が、この製品の最も大きな魅力と言えます。
2. 多彩なサウンドメイクを可能にするモジュレーション機能
SYSTEM-1 には、往年のシンセサイザーにはなかった先進的なサウンドメイク機能が多数搭載されています。例えば、多彩な波形を持つオシレーター、強力なフィルター、エンベロープ、LFOはもちろんのこと、リングモジュレーターやファズといったエフェクトも内蔵されています。これらの機能を組み合わせることで、クラシックなサウンドからモダンで実験的なサウンドまで、幅広い音作りができます。
3. AIRAハードウェアとの連携
SYSTEM-1 は、Roland AIRAシリーズのハードウェアシンセサイザーである「SYSTEM-1m」や「JD-XI」などと連携させて使用することもできます。ハードウェアとソフトウェアを組み合わせることで、より直感的でライブ感のある演奏やサウンドメイクが実現できます。特に、ハードウェアのノブやボタンでパラメータを操作できるのは、ソフトウェアシンセサイザーにはない魅力です。
4. プラグインとしての柔軟性
VST/AU/AAXといった主要なプラグインフォーマットに対応しているため、DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)上でプラグインとして手軽に利用できます。これにより、既存の楽曲制作ワークフローにスムーズに組み込むことができます。また、Mac/Windows両対応で、CPU負荷も比較的軽いため、多くのプロジェクトで活躍してくれるでしょう。
5. 新しいシンセサイザーの追加(Sound Passport)
Rolandは「Sound Passport」と称し、SYSTEM-1 に追加でローランドのヴィンテージシンセサイザーのサウンドをインストールできるオプションを提供しています。これにより、SH-2やVILLAINS VENOMなどのサウンドも追加することができ、SYSTEM-1 のサウンドバリエーションをさらに拡張できます。これは、ユーザーのニーズに合わせてシンセサイザーを進化させられるという、とても魅力的なシステムです。
まとめ
Roland / AIRA System-1 は、往年のローランドシンセサイザーのサウンドを現代の技術で忠実に再現しつつ、先進的な機能と柔軟性を兼ね備えたパワフルなソフトウェアシンセサイザーです。ヴィンテージサウンドを求めるプロフェッショナルな音楽制作者はもちろん、新しいサウンドを探求するクリエイターにとっても、非常に価値のあるツールと言えます。その多彩な機能と拡張性から、楽曲制作の強力なパートナーとしておすすめできるエフェクターです。